目次
パーソナルトレーナーとは?
パーソナルトレーナーは健康、フィットネスの専門家です。
お客様一人ひとりに対して、運動指導や栄養指導でそれぞれの目標を達成できるように指導する職業のことです。
筋トレが好きなだけではトレーナーになれない理由
自身の体にコンプレックスを感じていたAさんは、肉体改造を試みました。彼はYouTubeで学習し、減量に成功し、筋肉量も増やすことに成功しました。その結果、自分で「かっこいい体」になることができました。周囲からの評価も良く、自信が持てるようになりました。
Aさんは自分自身の体を変えられたことをきっかけに、業務委託でパーソナルトレーナーの仕事を始めました。
初日、一人目のクライアントは30代前半の女性。運動経験がない方で大半の種目が初めての動作でした。例えば、スクワットの際、「前ももに力が入る」と言われ、「自分なら膝を引っ込めるだけで後ろ腿に効かせられるんだが、、」と悩みつつ、その通りに指導したが、改善されませんでした。反り腰なのが気になったが、それについても、知識は全くない状態で、的確な指導ができない状態でした。
二人目のクライアントは、40代男性で体重は90キロ近くある方で、腹囲を減らし、マッチョになりたいという内容でした。また肩をあげるときに少し痛みが出る時があるとのことでした…。自分の経験では正直もう対応しきれず、肩の痛みを気にしながら、ビクビク実施しました。
筋トレが好きなことは、パーソナルトレーナーとして活躍していく上で良いことです。ですが、筋トレが好きというだけで、基礎的な知識を身につけず、snsや動画で習得した知識だけで、パーソナルトレーナーになるのは難しいと言えるでしょう。
顧客に対して、「なぜその種目を実施するのか?」「なぜエラーが起こったのか?」「なぜその手幅や足幅なのか?」「なぜその栄養素を今摂取するべきなのか?」など、説明する必要があります。
根拠を持って説明できることが、クライアントからの信頼を築く基盤となります。信頼を得ることで、クライアントのモチベーションが高まります。そして、モチベーションが高まれば、顧客の目標を達成することが可能となります。
また、トレーニング中の事故や怪我を防ぐための指導や、体に痛みがある時の適切な対応方法を身につけることで、クライアントに安心かつ安全な指導を提供できます。
point. 信頼性のある指導や説明を行うには、専門的な知識を習得する必要があります。
パーソナルトレーナーとして知識・スキルを身につける3つの方法
パーソナルトレーナーに必要な知識、つまり解剖学、運動力学(バイオメカニクス)、生理学、栄養学、トレーニング指導に関する知識や技術はどのように身につけられるでしょうか?
NSCAやNESTAなど、パーソナルトレーナー資格の中で特に有名で人気のあるものを取得するために勉強することは第一ステップです。資格取得の勉強方法は、専門書を購入し独学、パーソナルトレーナー養成スクールで学ぶ、オンライン動画で学ぶなどいろいろな方法があります。
どの資格も資格試験の難易度は低くはありません。養成スクールに通うことは費用はかかりますが、対面で指導してもらえるので、確実に習得できる点で効率的だと言えるでしょう
1. 養成スクールや専門学校
2. 独学
3. オンライン学習システム
パーソナルジムへの就職の仕方
「パーソナルトレーナー 求人」などと検索すれば、様々な求人媒体が出てきます。手当たり次第、探すのもまずは良いかもしれないですが、一旦「自分がどんなパーソナルトレーナーになりたいか?」を考えてみましょう。
自分が今後専門分野を習得したいカテゴリのパーソナルジムのなかで、自分が叶えたい想いや理想に近いパーソナルジムがあれば応募してみましょう。
採用される上で大事なポイント3つ(資格以外)
内定を成功させるためのポイントを、パーソナルトレーナーの採用面接700回経験がある清水さんのお話を伺いました。
資格を保有していることは、評価になります。資格保有以外にパーソナルトレーナー採用面接の際、重視したポイント
1.自己軸の成長欲求と他者軸の成長欲求がバランス良く結合されているか?
「誰かに認められたい」「自分のために頑張りたい」というのは自分軸の成長欲求と呼び、多くの場合、20代までに力を発揮します。しかし、これだけでは成長は限られます。30代に差し掛かると、「誰かのために尽力したい」「社会を良くするために貢献したい」という他社軸の成長欲求が重要になります。この成長軸によって、成長が継続されます。他人や社会のために行動し、自分軸の成長欲求と他者軸の成長欲求をバランスよく兼ね備えた人が、成長し続けることができると考えられます。会社にとっても貴重な存在となります。
2.誠実さや素直さを自分軸では無く、他人軸で認識出来ているか?
3.能力よりも人間性を重視する。結論「良いやつかどうか」
そのほか、履歴書提出時から思いやりを持って応募することが重要です。相手が読みやすいように、丁寧に誤字脱字なく記載することは、この業種でも重要です。
パーソナルジムへ配属された後の心得
パーソナルジムを運営する会社のマネジメント職の2名に伺いました。
大下雅之(株式会社フィットクルー事業部取締役)
「感受性が大事です。相手の気持ちを推しはかり察してあげる能力はトレーナーに必要です。自分のスタイルを押し売りするのではなく、相手の立場でサポートする気持ち、感受性が大事です。顧客のわずかな変化も感じ取り、顧客をサポートするには必須かと思います。
清水(株式会社フィットクルー事業部 部長)
ジムに配属後の重要な3つの心構え
①顧客が関心を持っている事に関心を持つ事
②自分は評論家ではなく、指導者である事を認識する事
③自分の存在価値は顧客がいる事で成り立つという事
パーソナルトレーナーとして出世する方法
実際に、パーソナルトレーナーとして実績を積み、開業やマネジメント職を叶えた先輩たちからのアドバイスです。
鈴木トレーナー(プロジム卒業後パーソナルジム勤務を経て、独立)
「常日頃から向上心を持つこと、お客様一人一人に真摯に向き合う姿勢を心がけています。」
大学卒業後、施工管理の仕事をしていました。その後、プロジムに入学し、仕事をしながら半年間トレーナー としての基礎を学び、パーソナルジムに転職、パーソナルトレー ナーとしてデビューしました。プロジムの授業はわかりやすく、夜遅い時間でも質問に答えてく れたりと、生徒想いの講師が多い印象でした。パーソナルトレーナー として意識していることは、お客様一 人ひとりに真摯に向き合うことです。 そういった意識 を持ち続けた結果、お客様からの評判も良く、社内の評価にも繋げることができました。元々、人と話すこと が得意ではない私ですが、このパーソナルトレーナー という職を通して、人と話すこと、教えることを重ね、人と関わることが次第に好きになっていきました。現在、パーソナルジムを開業しました。一人でも多くの人にトレーニングの良さを伝えられるよう頑張りたいです。
佐久間(パーソナルジム勤務を経て、現在パーソナルジム運営会社で課長職)
「資格取得はトレーナーの第一歩でした。現在は8店舗をまとめるリーダーとして全国展開を目指しています。」
大学を卒業してから、私は大手パーソナルジムでのキャリアをスタートさせました。その後、アスリートへのトレーニング指導に特化するために転職し、専門知識を深めると同時に女性専用パーソナルジムにも挑戦しました。パーソナルトレーナーから店長へとステップアップし、人材育成の経験を積んだ後、現在は8店舗50名のパーソナルトレーナーをまとめる課長として、全国展開を目指して努力しています。初めてトレーナーとして仕事を始めた頃は、クライアントのために最善を尽くすことに焦点を当てていました。しかしその後、時間が経つにつれて、同僚や組織への貢献の重要性に気づくようになりました。視野が広がったことで、多くの人に良い影響を与えることができると感じ、この変化が私の行動や意識を変え、自然な形でキャリアアップへと繋がったと考えています。
崎濱(パーソナルジム勤務)
「トレーナーも学び続けることが大事です。コツはインプットとアウトプットです。」
スポーツ専門学校を卒業後、私はパーソナルトレーナーとして活動しています。ダイエットやボディメイクにとどまらず、慢性痛の緩和など、多岐にわたる領域でサポートを提供しています。特に印象深い出来事の一つは、以前、側湾症による激しい腰痛を抱えるお客様を担当したことです。その方の腰痛が改善し、なんとお子さんをおんぶできるまで回復されたのです。「たかがおんぶかもしれませんが、私にとってはこの時間が宝物です」とおっしゃっていただいたのは嬉しかったです。人の人生に影響を与えられることを誇りに思い、この職業を選んで良かったと再確認しました。パーソナルトレーナーとしてのキャリアをスタートして以来、日々精進し、学び続けることの重要性を痛感しています。”学ぶことをやめたら、教えることもやめなければならない”という意識を持ち続けています。学び続けることで、お客様に最高のサポートを提供し続けることができます。
山下(パーソナルジム店長、大会優勝経験あり)
「少し大袈裟ですがお客様の人生を変えるきっかけを作れたと感じます。」
住宅設備会社での経験を積んでいた中で、トレーナースクールに入学し、NSCAを取得しました。その後、パーソナルジムに転職し、現在はその店舗でパーソナルトレーナー兼店長を務めています。私がパーソナルトレーナーとして大切にしている価値観は、自らができないことはクライアントに教えることが難しいと理解し、自ら経験して理解した上で、クライアントの理想の目標により効果的に近づけるよう心がけています。トレーナーとして嬉しかった瞬間は、お客様から「トレーニングを始めてから自分に自信が持てるようになりました」という感謝の言葉を頂いたことです。身体だけでなく心の変化も含め、お客様の人生にプラスの変化をもたらせたことが、非常に充実感を得られる瞬間でした。常に学び続け、知識を更新し、唯一無二のトレーナーを目指して、これからも精進していきます。
独立・開業する方法
パーソナルトレーナーの知識を習得し(資格取得)、パーソナルトレーナーとしての実務を十分に経験したのち開業することが可能です。
パーソナルジム出店の費用の一例
合計200万
物件取得:70万
マシン:30万円
その他備品:20万円
残り:運転資金 80万円
大阪府堺筋本町で70mのマンションタイプでの開業の場合のデータです。希望エリアやテナントにより異なります。
そのほかに集客は課題となります。
自分がこれまで培ってきた「専門分野」をメインに、誰にどんなサービスを提供して、どんな問題解決をしたいかを考えましょう。
それが整理できれば、ブランディングのベースができます。
ブランディングが形になれば、snsやweb制作をブランディングに沿って作っていきます。
執筆者
UDNEUX SUPERBODY Creative Director, Head of marketing K.Mayumi