先日、開催しましたNSCAセミナー「パーソナルトレーナーが知っておきたい呼吸に着目した姿勢へのアプローチ」の終了後のフィードバッグと報告を兼ねて、パーソナルトレーナーとしてすでに活躍されている方や、これからパーソナルトレーナーとしての知識を増やしていきたい方へシェアさせていただきたいと存じます。
「パーソナルトレーナーが知っておきたい呼吸に着目した姿勢へのアプローチ」(2020.12月開催)
パーソナルトレーナーが知っておきたいシリーズ 近年注目されている呼吸に対するアプローチですが、様々な呼吸法を学ぶ前に知っておくべき『ただの呼吸』があります。解剖学的に本来あるべき呼吸を学ぶ事で皆さんの体幹や姿勢へのアプローチはより深くなり、相互効果をもたらすでしょう。前半は、呼吸の重要性について、ニュートラリティの概念と知っておくべき呼吸の基本的な解剖学やそれに基づいた基本的な呼吸エクササイズをグループワークで実践しながら身体への変化を一緒に探っていきます。
セミナー講師プロフィール
大貫崇(M.S.,ATC,CSCS,PES,PRT,CFSC)主な著者:『勝者の呼吸法』,『呼吸力こそが人生最大の武器である』 経歴:高校を卒業後渡米。タウソン大学運動学部アスレティックトレーニング学科を卒業後、高校でヘッドアスレティックトレーナーとして働きながら2006年にフロリダ大学大学院で応用運動生理学の修士号を取得。その後MLBテキサスレンジャースのインターンとして働き、NBA D-Leagueのフォートワース・フライヤーズでヘッドアスレティックトレーナーとして勤務。 帰国後はPRIジャパン教育コーディネーター、大阪大学大学院医学系研究科スポーツ医学教室にて特任研究員として所属。
セミナー受講生の声
根本的な解決には肋骨を内旋させることを学んだ
今回のセミナーを受講してみて多くの学びを得ることができました。その中で、現代人の多くが肋骨を内旋できていないとおっしゃっていたことが非常に印象的でした。肋骨が内旋できていないということは、肋骨が外旋しているということ。つまり肋骨が外に開き浮き出てしまっている状態の事です。トレーナー用語で言うと「リブフレア」ともいいます。
このリブフレアの状態が続くと、呼吸が浅くなるため息を更に吸うために首や肩の筋肉を引き上げながら使ったり、腰を反りながら息を吸おうとするので身体に負担がかかりやすくなってしまいます。
僕自身、実際の現場でこういった肋骨が外旋して開きっぱなしの人は沢山見てきました。また、肩こりや慢性腰痛の方もやはり多く一時的には手技やストレッチで楽になるものの、根本的には治らず歯痒い思いをしていました。
ですが、今回のセミナーで根本的な解決にはこの肋骨を内旋させることを学んだことで自分の中で納得がいきました。これを実際の現場でも活用して様々な悩みを抱えているクライアントの方にも活していきたいと思います。
機能改善のため、呼吸を学びたくて参加しました!
呼吸による機能改善について学べると思い受講しようと思いました。呼吸によって姿勢の改善、心肺機能の向上ができればと思います
トレーニングを指導する際に、正しい筋肉を使い呼吸することの重要さを学びました
呼吸の仕方や関節のポジション次第で副交感神経優位の状態にできることを知りました。あと、正しい呼吸をするのは本来使わなくてはならない筋肉が存在すること。それをしっかり使えていない場合、代償として他の筋肉を使ってしまうこと等を学びました。現場で指導する際、正しい筋肉を使い呼吸することはいかに大事かをクライアント様に伝え、指導していけたらと思います。